手術当日

手術当日

手術当日の朝。
午後からの手術の私は、朝から絶食となります。水を飲むのもNG。
病室は乾燥しているので、水分が取れないのは辛い。
※朝一番の手術の場合は、前日の夕食を普通に食べた後、夜の消灯時間から、水を含め飲み物がNGになります。
寝ている間に、絶食の時間が過ぎていく方がよいと思いました。

手術までの待ち時間の間、洗面所で約30分毎にうがいをし、のどの渇きを凌いでいました。それに伴い、尿量はみるみる少なくなっていきました。

(こちらが各部屋の入口にある洗面所)

隣のベッドのご老人が、朝一番の9時からの手術らしく、バタバタと準備の音が聞こえてきました。そしてもう一人の同部屋の方は、朝から歩行訓練のリハビリに出かけられていきました。

ほどなくして病室には私一人に。朝食も昼食もないため、朝一番のベッドでの血圧や心電図の検査も終わった私は、時間を持て余すことに。
持ち込んでいた小説を読んで過ごしてました。

お昼前に隣の方が手術から戻ってきました。
カテーテル室での手術だったようで、ベッドに拘束をされている模様。
看護師さんが「腰痛などが辛かったらナースコルで呼んでくださいね~」と言われていました。10分も経たないうちに昼食が運ばれてきて、お隣さんが食べはじめました。手術から戻ってきたばかりで、且つ高齢なのによく食欲があるもんだなぁとなどと思いながら、昼食の良い匂いに私のお腹もぐうっとなる始末。

朝昼のご飯抜きは地味に辛いものですね。

正午も過ぎて、手術着に着替えて待っていると、本日の担当の看護師さんが、2人目が手術中であることを告げに来ました。「私の手術開始は何時頃ですかね?」と質問すると「15時は過ぎちゃうかもですね…」との返答。待ち時間の長さは徐々に精神的にもダメージを受けます。

手術室に呼ばれるまで、読書とうがいを交互にしながらひたすら待ち続けました。そして昼過ぎからいつもの不整脈が発生。それがタイミングが良いのか悪いのかが分からず、手術前に先生に告げなくては、と考えていました。

そして15時5分前ぐらいに看護師さんが来て「手術に呼ばれました!」と告げられました。それまでの待ち時間の長さから、いよいよ手術が始まることに緊張するというよりは、やっと始まるのか…という気持ち。

看護師さんに車椅子に乗るように言われ、そのままエレベーターまで押して行かれました。
手術のカテーテル室のある階に到着し、車椅子のままそのまま手術室へ。
担当の医師の方や麻酔看護師の方が10名ぐらいいらっしゃいました。

(手術室のイメージは上記の画像がもっと豪華で重厚になった感じだったかもです…)

看護師さんに手術着を脱ぐことをお手伝いいただき、その後手術台に乗るように言われました。ここで色々な器具が身体に貼られていきます。
そんな中、担当の先生が「これから始めますからね」と挨拶に来られました。すでに不整脈が発生していることもわかっていらっしゃるようです。

麻酔をいれますからねーと言われた後、2~3秒後には天井がぐるりと回って意識を失っておりました。全身麻酔も人生初体験でしたが、本当にあっという間に眠ってしまうものなのですね。

そして3時間後…、

手術が終わり、先生に起こされました。
それまで全く意識もなく、手術台に全裸で寝かされていた私は、意識が戻った途端、寒くて寒くて「寒いですー!」と周りの先生に伝えました。
すぐにタオルなどを身体にかけていただけたので大丈夫になったのですが、こんどは膀胱に異常な違和感を感じました。麻酔後に尿道カテーテルを挿していただいたみたいなのですが、これがもう何というか、3時間ぐらいトイレ(小の方です)にいきたいのを我慢しているのに、尿が出せない感じといった感覚でしょうか。
先生に「大丈夫。尿も出ていますよ」と尿が入ったバッグを見せてくれたのですが、気休めにもならず、ただただ強烈な膀胱の違和感を感じていました。

その後、ストレッチャーに乗せられ病室へ戻ったようです。

麻酔が切れていないため、意識をしっかり持っていないと、まだすぐ眠ってしまう状態です。ただ膀胱の違和感は続いていたため、看護師さんに辛いと伝えたところ、あっさりと抜いていただけました。
1秒ぐらいでスポンっと抜けて痛みも全然なかったです。代わりに尿瓶を自分で持つことになりましたが、ここから翌日の朝の拘束が解けるまで、まったく尿意もなく、尿瓶に出すこともありませんでした。
ただやはり、抜いた後の最初の放尿時には痛みがあり、若干の鮮血が混じっていたようです。それから手術翌日の数回の放尿で痛みもだいぶ和らいでいき、夕方の放尿時に空気が出るような感覚があった後、その後痛みもなくなりました。

手術後の1~2時間はウトウトとしていました。目が覚めると麻酔の影響なのか、今度は急に吐き気を感じました。それも看護師さんに伝えたところ、何種類かの薬を口に入れてくれ、そのまま眠ったところ、吐き気も完全ではありませんが、治まりました。

喉がカラカラだったので、用意していたポカリを手にとり、寝たままグビグビ飲みました。カラッカラの砂漠に染み渡るような、その様な気分!
それから、寝ながら飲める「吸いのみ」の有難さも忘れられません。

そして主治医の先生もベッドの横にお越しになり、「やれることは全てやりました」と伝えられました。
手術が終わったんだなぁとこの時に実感出来た気がします。

そして、吐き気の次は、今度は腰が痛くて痛くて…。 拘束されている影響なのでしょうか。
これはもう眠るしかないと思い、看護師さんに相談したところ点滴をしてくれることに。
夕食は、手だけを動かして食べることができるように串刺しにしていただいていましたが、先ほどの吐き気のせいで食べられそうにもないので…さげてもらい、点滴が終わる2時間ぐらいは、ようやくぐっすりと眠れました。

そして22:30ぐらいだったでしょうか。点滴も終わり目を覚ましました。
まだ拘束が解けるまで4時間ぐらいあります。

ここからが、とてもとても、長かった…。

まるで小学生の夏休み期間中の何もない1日の時間の流れのスピードに似ているといいますか…。
点滴により睡眠も十分にとってしまいましたので、目はパッチリ。
でも手ぐらいしか動かせないため、読書も出来ない状態です。
消灯時間も終わっているのでTVをつけることも出来ず、スマホのradikoアプリでラジオを聞いて、時間が過ぎていくことをただただ待つばかりの状態でした。

0時を回り、吐き気も完全に治っていましたので、買っておいた飲むゼリーやランチパックを少しずつ寝ながら食べてお腹を満たしていきました。
食べている間は、腰痛の苦しみから意識をそらすことが出来ます。
何を食べても美味しくて、健康に食事ができることの有難さをここで改めて再認識をいたしました。
ラジオとこのつまみ食いによりなんとか時間をやり過ごしていきました。

そしてついに午前2時となり、拘束が解ける時間となりました。待ちきれずにナースコールで看護師さんを呼ばせていただきました。
そしてほどなくして看護師さんが来てくれたのですが、言われたまさかの一言が…。

「少しだけ寝返りするのはOK。あと足も少し曲げるぐらいでお願いします」

そうか。先生もこの時間じゃいらっしゃらない、だからそうなってしまうのか…、と絶望しつつも、理解しました。拘束が解かれたら歩いてトイレに行ってみよう!そして1Fにある24時間のコンビニにも行ってみよう!と期待と想像で胸を膨らませていた私にとって、この時の絶望感は筆舌に尽くしがたいものがありました。

ただ少しでも身体を動かすことが出来るのは、やはり随分と楽で、腰痛も若干ながら良くなっていった気がします。そして朝の7時過ぎに先生がベッドに来るまで、うつらうつらと浅い眠りを続け、時間をやり過ごしたのでした…。

やはり午後の遅い時間に手術を受けるのは、色々と酷なことが多い気がします。朝一番の場合は、拘束時間が手術当日の夜20時には終わり、寝返りも可能な状態になりますので、午後に手術した私より、拘束時間が短くなります。また、朝一番の方が、絶飲食のタイミングが良いように思います。
私の年齢ですと循環器の病棟の中でも若い方になるため、体力も有るため、おそらく手術の順番が一番最後になったのだと思います。
もし次回、同じ手術をしなくてはならないことになったら、絶対に朝一番にしていただくことを強く要望すると心に誓いました。